残念なミステリーの定義。
「緑衣の女」
緑衣の女(創元推理文庫 Mイ7-2)∥アーナルデュル・インドリダソン/著∥東京創元社∥2016.7
ちょっと前後するけど、昨日読んだばかりなのでこのミステリーについて。
ミステリー好きの私は、「知識本2冊」「ミステリー2冊」の割合で
図書館で本を借りてくることが多い。
Amazonって便利ですよね、「あなたにお薦めの本!」とやらが
表示されるものだから、ついつい買ってしまうわぁ!!!、と言いつつ、
図書館で借りますが。(笑) ごめんよ、アマゾン。(。-人-。)
今回の「緑衣の女」もAmazonお薦めの、星もかなりの人気作。
なのによくある「残念なミステリー」認定でしたわ~。。。。。。
「残念なミステリー」の定義ってなんだろうか? あげてみましょう。
1 主人公が絶世の美女か美男子。 毎回恋する相手も美形。
これちょっと、現実味がなさ過ぎてげんなりするんですよね。
特にひどいときは、主人公がモテ過ぎて話が進まないぐらい
出会う女、出会う女が発情しててSEXシーンばかりで疲れる。
2 死体に対する鑑識結果がなぜか、なかなか出てこない。
性別、死亡時期、死因ぐらい、今なら翌日には出るだろうが、、普通は。
3 情報を持っていたキーマンが主人公を呼びつけた後、殺される。
もう、呼び出した電話の時点で通話で全部、話したらえーやん。。。
4 殺されてた被害者が、児童虐待(特に性犯罪)か家庭内暴力の極悪人。
人が殺される理由って、世の中それしかないか??
5 殺した真犯人が、児童虐待(特に性犯罪)か家庭内暴力の被害者。
殺す理由が「正当な理由」じゃないとだめですか?
6 題名があまり意味がない。重要でもない。
今回の「緑衣の女」は「2」と「4」「5」「6」でしたね。
出てきた死体をなんでか考古学者が担当してて、全然情報を教えてくれない。
家庭内暴力の描写が多すぎて嫌になってくる。
ほんと、子供への性犯罪とか暴力の描写とか、ミステリーに良く出てくるけど、
不思議に思う、「読者がそれを求めているのか?」ということ。
その描写を入れると本が売れるというのか?
みんな、性描写、暴力描写 好きなのかなぁ?
ま、しかし、私が一番「残念だなぁ!」と思ったミステリーは
東野圭吾さんのデビュー作、『放課後』でしたな!
アーチェリー部の部室での密室殺人なのですが。表紙絵が少女が弓矢を構える絵柄で。
「あぁ、部員の女の子が犯人で、弓矢を駆使して密室を作り上げる、みたいな?」と
思いながら読んでたら本当にそのままだった。(笑)
表紙絵ですべてが分かるなんて、ほんと、残念なミステリー。(笑)