「他人の気持ちがわからない。」とは?
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」
夜中に犬に起こった奇妙な事件(ハヤカワepi文庫 85)∥マーク・ハッドン/著∥早川書房∥2016.4
主人公のクリストファー君は特別支援学校に通っている発達障害の少年だが、
決して自分のことを頭が悪いとは思っていない。
でも、「クラスメイトは頭が悪い。自分とは違う」と思っている。
わかるわ~。自分はいたって普通だ。
他人に体をさわられるのを極端に嫌う。(家族であっても無理)
自分の家、学校以外のトイレは使えない。
(私は汚い、古いトイレを使えない。わざわざ家、店に戻ってトイレに行く。)
嘘をつく、つかれる、を極端に嫌う。
現実的でない物事が嫌い。 判断はゼロかイチ。
宇宙が好き。 宇宙を考えてると落ち着く。
クリストファー君に親近感を覚えながら読んだけど、一つだけ気になることがあった。
彼は自分が「人の顔の表情から気持ちをくみ取れない。」こと、
「人の気持ちが分からない。」ことを自覚していた。
私は他人の気持ちを理解してると思って生きてきたけど、最近よく、
「あんたは何にも解ってない!」だの、「なんでそんな事言ったの?」
だの言われる。 よくもめ事になる。もめ事を起こす気はないのに。
あと、「お前は俺を馬鹿にしている」とも言われたけど。。。
それは、あなたが喋っている内容が中途半端な情報にもとづいている発言だったり、(あー、歴史的背景を知らずに言ってるなぁ~。とか)
まず、最初から現実的な内容でなかったりしたときに、返事に困って止まる。
で、はにかみ笑いぐらいしか出来ないなぁ~。。。
バカにしているようなるのかな。
クリストファー君にならって、「自分は他人を理解できない」事を
自分に言い聞かせながら、発言や行動に注意していこうと思った。